第3章  何の勘違い?(続き)

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「カウピリ」 どこの言葉か、造語か。 ちょっと聞き慣れない名前だけに、 これは、記憶の隅にしっかりと留まっていた。 そのせいで、入り口脇に下がった小さな看板に 引き寄せられるように、私は、ノロノロと歩み寄る。 そして、バッグからスマートフォンを取り出すと、 先日、結城くんから来た返信メールを呼び出した。 あっ……。 そこに書かれた住所を見て、思わず声なく呟いた。
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