74人が本棚に入れています
本棚に追加
ええっ、そうなの?!
思わず、私までが優子と声を揃えてしまった。
それに朱里は、「いやぁねぇ」と、淡く苦笑を浮かべる。
「まったく、香奈まで。気が付かなかったの?」
しかし私は、きっぱりとかぶりを振った。
「全然。っていうか、高校時代っていつ頃の話? その根拠は?」
そんな私に、今度は小さく溜息をつかれる。
「ほら、高2の時に文化祭委員を一緒にやったでしょ?
あの時から、たぶん卒業までずっとだと思うよ?」
その朱里の言葉に、私は、記憶をかなり遡ってみた。
最初のコメントを投稿しよう!