第5章  初恋って……?(続き)

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「そんな時にさ、ちょうど、文化祭実行委員に坂崎さんと一緒になって。 俺、なんか生まれて初めて、学校行事っていうものに興味を持ったんだよね」 そして、手の中で埋もれるように包んでいたカップをそっと口に運び、 一口紅茶をすすってポツリと言う。 「なんかあの頃、毎日がすごく新鮮だったんだ。 お蔭で、帰宅部になったけど、高校時代は楽しかった。 ただ、それが恋だったとは、気付きもしなかったんだけどね」 そっか……。 そこまで話してもらって、私は、小さく会話を切った。
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