第5章  初恋って……?(続き)

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「ねぇ、結城くん」 彼の答えを受け、私の気持ちは、なんだかすごくスッキリとしていた。 「私ね、正直なところ、あなたに対する感情が恋なのか ちょっと計りかねてる。 でもね、一緒にいて居心地が良いのは私も同じだし、 このままサヨナラっていうのも、ちょっと寂しいなって思ってる。 だから私たち、少しゆっくりでもいい?」 そう言った私に、泳ぎがちだった彼の視線が真っ直ぐ向けられた。 「つまり、付き合ってくれるってこと?」 うん。 頷いた私は、彼に微笑み返した。 「でも、ゆっくりね」 うん。 ただでさえ居心地の良い彼との空間に、小さく温もりが宿った気がした。 そして同時に、なぜか私は、ホッとするものを胸に抱いていた。
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