第5章  初恋って……?(続き)

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まだ新しい木製のベンチに腰を下ろすと、 私は、持ってきたトートバッグから 小振りのポットと携帯カップを取り出し、彼に紅茶を差し出す。 「ありがとう」 ちょっとぎこちなくそれを受け取る彼と一緒に、 温かい紅茶を、私も、そっとすすった。 ハチミツの甘さが優しく、やや緊張する私たちの間の空気も ふんわりと包み込む。 そして、私の方から小さく口火を切った。 「ねぇ、結城くん。ひとつ聞いていい?」 うん。 低く頷いた彼に、素直に尋ねた。 「この前言ってた、私が初恋の相手らしいって話。どういう意味?」
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