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「まもちゃん、先生。
私が御世話になってる、カウンセリングの」
「はじめまして、ですね」
お互いにぎこちない挨拶になっているとは思うのだが、プライベートで対面するのは初めてになる。
伊集院真守としてなら、奈津子姐さんの公演会場で対面はしているのだが…
「あの父の事ですから、多分動いていると思いますよ」
「マスターの裏の裏を摺り抜けるなんて、簡単には出来ない。
貴方がマスターと関わっていると知れば果たして…」
「多分、伯父を通じて先生にご迷惑をおかけするでしょうか?」
やはり次期後継者指名は伊達では無い様ではある。
彼は彼なりに敢えてこの場所で私に対面する様に仕向けた、のだ。
わざわざ野路山野人を使って。
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