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「え!?ちょ、先生!?私は教員免許なんて持ってませんよ!」
「細かいことはきにするなよ、人に教えることはお前の将来にも役立つぞ?」
「ヴっ…そ、それはそうかもしれませんけど」
シアンが卒業後の進路に選択しているのは魔物や凶悪な動物から町や村を守る自衛軍だ。
シアンはそこの自衛軍の教官を志望しているのだ。
「軍隊の教官と学校の教師は違いますし、そんな急に教えろなんて言われても…」
「先輩が授業してくれるんですか?」
先程の男の子から声が上がる
「え?」
「面白そう!」「やって欲しい!」「魔法のこと教えて欲しいです!」
期待の眼差しが向けられる。闘技大会が終わってから随分有名になってしまったとは思っていたが、中等部にまでこんな期待をされるとは思っていなかった
「まあまあ、先週剣術の基本が終わったらしい。幸い今日から教えるのは魔法についての基礎中の基礎だ。お前なら簡単だろう?」
先生からもそう言われ
「…はあ…わかりました。…失敗しても、笑って許してね?」
こんなに期待を寄せられて出来ませんと言えるほど、シアンは肝が座っていなかった。中等部の生徒達に苦笑いを向けると、満面の笑顔を返してくれた
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