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「魔法士としては、どっちの方が大事なんですか？」
「難しい質問だね、でも私個人として言わせてもらえるなら魔菅の方が大事かなあ」
「なんでですか？」
「どれだけ魔臓器が優秀で、少ない時間でマナをたくさん作れても、一瞬の遅れが命取りになることって沢山あるからなの。だから私は魔臓器よりは魔菅の方が大事だって思ってるんだけど、あくまで私の考えだし、戦い方や使い方、使う魔法にも寄るからあまり深く考えないで。私みたいな戦い方をする魔法士では魔菅の方が大事ってだけだから」
言い終えた後、再びプリントの説明に入る。
「小難しいこといっぺんに説明しても覚えられないだろうから、次は生物的なことじゃなくてもっと魔法らしいことを説明するね」
後ろにあるホワイトボードにペンで文字を書いていく
「魔法には火、水、風、土、雷、無っていう基本属性があるんだけど、この6つを基礎属性っていうの。誰でも最初からどの属性魔法が使えるってわけじゃなくて、魔臓器が生み出すマナの性質によって決まってるの。つまり生まれつきだね」
「生まれつき持ってる属性以外の魔法はつかえないんですか？」
「使えるように出来ることには出来るけど、やっぱり最初から持ってる属性の方が得意ってことにはなりがちだね。練習も大変だし…それに生まれつきはこれだけじゃないの」
ホワイトボードに書いた属性名にそれぞれ矢印を引っ張っていく。
火→蒼炎、黒炎、白炎、緋炎、紫炎
水→氷、碧水、聖水、雪
風→炎風、氷風
土→植物、岩
雷→紫雷、白雷
無→光、闇
「この矢印で示されている名前は派生属性って言って、生まれつき持ってた属性と一緒にくっついてくることがあるの。ただこれも生まれつきだし、派生属性は基礎属性みたいに練習すれば使えるようになるってことは、現状無いみたい。」
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