2章

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「つまり才能ってことですか?」 「身も蓋も無い言い方しちゃうとそうなるんだよねぇ…。基礎属性は生まれ持った属性以外も習得可能だけど、派生属性は今の所無理ってことかな…それに基礎属性を持っていたとしても必ずしも派生属性も使えるわけでは無いんだ。だから派生属性を使える人は貴重なの」 「自分がどの属性使えるかっていつわかるんですか?」 「このままいけば多分2年生の時に実習と一緒に計測するはずだから楽しみにしててね」 教室内が一気にざわめきで満たされる。自分は何が使えるか、何が使え無いのかの想像で盛り上がっているようだ 「一人一つは基礎属性を持ってるって言われてるけど、基礎属性全部使える人とかもいるからそこも個人差かな。基本的には2つとか3つが平均なんだけどね」 「先輩は何が使えるんですか?」 「わ、私?ええと…火と水と雷と無…かな、土と風も練習中で、派生属性もいくつか持ってるけど…」 「派生属性で何が使えるんですか!?」 「えええ…!?えーっと…火は黒炎で水は聖水、雷は白雷と紫雷…無は光だね」 「派生属性ってどんな感じですか!?」 いけない、このままだと質問攻めされてしまう!とシアンが思ったその時 キーン…コーン…カーン…コーン 授業の終わりを告げるチャイムが校内に響いた
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