第7章  バツイチ事情(続き)

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第7章  バツイチ事情(続き)

決して、特別な会話があるわけでも、特別な料理があるわけでもない。 だが、やっぱり彼と向かい合う食事は、居心地が良いと改めて思う。 こうして食事を楽しんだ後、少しだけお酒を交わし、 入浴を済ませて、ベッドで本を読んでいる彼の隣に滑り込むと、 すぐにフワリと抱きしめられた。 「うわぁ、ホカホカ」 梅雨寒の続いているこのところの陽気に、 少し、ゆっくりと湯に浸かっていた私の首筋に顔を埋めて嬉しげに呟く。 そして、 「もっと温かくなっちゃっても平気?」 腕を緩めて顔を覗き込み、そう言って小さく唇を合わせる。 「じゃあ、少し冷めるまで待ってくれる?」 しかしそう言うと、わずかに拗ねたような面持ちになり、 「小悪魔!」 言うなり、唇をねっとりと塞がれた。
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