第10章  臨時同棲

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「今日は? ダメ?」 しかし、私が答える間もなく、彼の腹の虫が派手な声で高く鳴いた。 「なんか、私より必要なものが有りそう」 私は抱き寄せている彼のお腹を、人差し指で小さく突っつく。 それには、抗えないとばかりに少し顔を赤らめた彼が「うん」と低く頷き、 腹ごしらえということになった。 だが、時刻は既に8時過ぎということもあり、簡単にパスタで済ませる。 そして、お互い入浴を済ませると、 ソファでテレビを見ている私の隣にスルリと座った彼に抱き寄せられた。
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