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「香奈、今夜はいい?」
「うん。でもその前に、ちょっとだけ聞きたい事があるんだけど」
「うん、何?」
しかし、口ではこう言いつつ、彼は早くもモードに入ったらしく、
私の頬や首筋に軽くキスを落としてくる。
「冷蔵庫の中の物、勝手に使ってもいい?」
「うん。何でも好きに使って」
「洗濯もしていい?」
「うん。好きなだけして」
「お掃除も勝手にしてもいい?」
だが、それまで、聞いているのかいないのか、
アチコチに小さくキスを落としていた彼が、はたと私に向き直った。
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