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「分かった。でも出来そうな時だけは、衛の分も夕食作っていい?」
「うん。じゃあ、夕方までには必ずメールする。
それで一緒に夕飯食べられる時は、先に帰れそうな方が作る
ってことにしよう。いい?」
うん。
頷いた額に、コツンと額が合わせられる。
「それと、平日の洗濯は必要な物だけ。
あとは、掃除とまとめて週末に一緒にしよう?」
うん。
そして、再び頷いた私に「くれぐれも」と付け加えられる。
「自分だけで、何でもしようとしないで。
俺も、香奈と一緒に色々したいから。ね?」
「うん」
彼の気遣いが嬉しく、頷いた私は思わず微笑んだ。
そんな私の唇を、彼が軽く啄む。
「だったら、俺が今、香奈としたい事はこれなんだけど……」
しかし、その答えを口にする前に、私の唇は彼によって塞がれていた。
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