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「でも、いずれは有るかもなの?」
「それは、先の事だから、可も否も断言できないけど。
でもそんな事、考えるのだって、まだまだ先のことよ」
ところが、それに少し切なげに朱里が吐息をもらした。
「結婚かぁ。いいなぁ、香奈は二回も出来て」
「ちょっと待って。だから、まだそんなところまでいってないって」
「でも、こうやって相手が出来た以上、可能性はあるわけでしょ?
その点、なんで私は出会いがないんだろう……」
そして、ハッと気付いたように、ビールのグラスを持ったまま私に向き直る。
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