60人が本棚に入れています
本棚に追加
翌日の土曜日は、夕方前に、彼とウチの最寄り駅で待ち合わせをして、
一緒にスーパーで夕食の買い物をしてから、私のマンションに戻ってきた。
そして、
「どうしようか迷ったんだけど、一応これ、お土産」
ちょっと照れ臭そうに、
向こうでも味わった、シアトルでポピュラーな甘いお菓子を差し出される。
時刻は、午後のお茶の時間には少し遅いが、夕飯を作るのにはまだ早すぎる。
だからやっぱり、
「ありがとう。じゃあお持たせで、お茶にしようか。紅茶でいい?」
頷く彼に私も微笑み返し、紅茶の準備を始める。
最初のコメントを投稿しよう!