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第9章 失恋って?
異国の湖の街で過ごした短いバケーションから、三週間。
彼が、予定通り帰国した。
しかし、帰国日は生憎の木曜日。
しかも、帰国時間はお昼すぎということで、
当然、迎えになど行けるわけもない。
その上、この三週間の内に着工された新たな仕事のおかげで、
会うのは週末までお預け。
だが忙しいのは彼も同じで、それは、帰国前にすでに予告されていた。
だからというわけでもないが、そのタイミングで
金曜の夜に、優子と朱里に久しぶりに誘われた。
しかし、実はまだ、彼女たちに私たちのことは話していない。
そして話した途端に、案の定の反応が返ってきた。
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