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「ち、乳ドン。あのー、えーっと、つまり、その、い、いい、岩雪崩さんのお、おおお、お胸を、僕は」
「さわったんや。ほぼわしづかみで。みなまでしゃべらすな」
「なぜ顔を赤くするの!? やめてよ。変な誤解を生むから」
「せやかて、俺は岩雪崩文の一部やさかい。しゃーないやん。ってか、原因は自分やないか。被害者面すな」
「ご、ごめん。これで岩雪崩さんの自我が気を失った理由はわかったよ。僕はとんでもないハレンチを働いたんだね。けど、そこから僕の自我が彼女に入る過程の説明がつかない」
「まだ、つづきがあんねん。そんとき、自分のチカン行為に驚いた岩雪崩文は反射的に足を勢いよくあげてしもうた。ちょうどサッカーボールを蹴りあげる感じで……」
「イッ! まさか……このモザイクって、そういう配慮なわけ?」
「岩雪崩文の罪を具現化したもんや。けど、直接的すぎやから俺がちょっと加工しといた。めっちゃグロかったし」
「それって、きみが見たくなかっただけじゃ。いや、もうそんなことはどうでもいい。いたたた。妙にズキズキしてきたんだけど、だいじょうぶなの?」
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