バックドロップ超インナースペース

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「キスかあ。カワイイやっちゃ。って、むちゃくちゃエロいこと望んどるやんけ! おまけに卑猥すぎて伏字ばっかりやし。自分、岩雪崩文のことなんやと思ってんねん。お人形とちゃうねんぞ! えらいこっちゃ。俺、こんな危険人物に好かれてもうたんか」 「や、これは若気の至りってやつだよ。いや、そもそもきみなんか一ミリも好きになってない」 「まあええ。自分の自我がどないなるか。どのみち答えはもうすぐ出てきよるわ」 「あれ? なんだか急に体が軽くなって、ぎゃあ、浮いてる。ふわふわ浮いてるじゃん、僕! ねえ、なにが起きてんの?」 「岩雪崩文の自我が戻りつつあるんや」 「じゃ、じゃあ、このあと、僕はいったいどうなるの?」 「なるようになるんちゃう? 知らんけど」 「丸投げだ」
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