ー譜音ー

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****** 遠足が終わり、また普段の学校生活へと戻る。 あの一件以来、クラスでやりたい放題だった北沢は教室には顔を出さないようになり、北沢と仲の良かった男子はすっかりとなりを潜めてた。 「海音。数A教えてくんねーか?」 蓮が右手に数学Aの教科書を持って、机の前にやってきた。 遠足が終わったため、高校初のテスト期間に入り、良い点を取ろうとしてる生徒が半分以上を占めている。 私もクラス上位を狙うつもりでいるが、約1名難敵だと思われる相手がいる。 「佐々木君、生物のここ分かる?私にはさっぱり分からなくて…」 ーー佐々木響我。彼はこの一ヶ月間、授業で完璧な解答しかしていない。先生からもテストで良い点を取るんじゃないかと期待されている。 噂では高校入試の試験は5教科全て95点を取り、正直ここよりもずっと上の高校を狙えていたとまで言われている。
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