ー譜音ー

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「蓮。ちょっとトイレ。」 「おう!うんこか!」 私は蓮に「馬鹿!」と言って、廊下へ出ると、急いで女子トイレに駆け込んだ。 用を済ませると、女子トイレの前で奏が待ち構えていた。不敵な笑みを浮かべて、こっちへ来いと手招きする。 「トイレ出てくるところを待ってるって完璧ストーカーでしょ。」 第一声で奏に毒吐くと、奏は笑みを崩さず言い返す。 「まぁ、長いうんこだったな。」 「あほ!」 それで、と付け足し、要件を尋ねるが、内容は至ってシンプルなものだった。 「放課後、二人で勉強しようぜ。テスト期間だし、ちょうどいいだろ?」 何だ。そんなことか。私は了承するが、後に奏の言葉を振り返る。 放課後、“二人”でーーー
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