「量は多いけど着るものがない!」に困らないワードローブ術

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「定番のスマートカジュアル(きれいめカジュアル)」を外出着の基本にしていると申し上げましたが、実は以前はそうではありませんでした。ペトリの実験を行ったことがきっかけです。  とにかく枚数が少ない中で先々の予定とTPOを考慮しながらアイテムを選ぶにあたり、着回しが効いて誰に対しても不快感を与えず、日常のどんな場にも相応しい服を選ぶ必要がありました。前項で記述した「クローゼットに、もうこれ以上戻さなくていいや!」と思った瞬間に選んでいたのは「定番のスマートカジュアル(きれいめカジュアル)」の服。クローゼットに戻さなかったのは、どこかデザインや色が変わっている「奇抜な服」や一過性の流行に乗って買った服でした。  では、具体的に「定番のスマートカジュアル(きれいめカジュアル)」とはどんな服装かと申しますと、なんてことはありません。シンプルなカーディガン、シンプルなワンピース、シンプルなトップスにシンプルなスカート、シンプルなパンツ。いわゆる普通の形の普通の洋服、時代を超えても廃れない定番スタイル(トラッドスタイル)の洋服でした。また、私が残した洋服の共通点は、そのほとんどが無地で、色はグレー・ネイビー(紺)、白、黒の服がほとんどでした。自分でも不思議だったのですが、後々理由がわかりました。私が街中で「おしゃれだなぁ。」と感じるのは、グレー・ネイビー・白・黒を基本としたコーディネイトをし、そこにゴールドのアクセサリーを身につけている人です。清潔感と大人っぽさとリッチな雰囲気があり、とても好印象で憧れていました。ペトリの実験は、着回しやすい洋服が残るだけでなく、無意識的に自分のなりたいイメージの洋服だけが残るという面白い結果になりました。 (洋服に限らず、長年愛されている定番の品のみを集めたセレクトショップが東京駅のKITTEの中にあります。「The Shop」というお店で、名品との出会いを楽しめるおすすめのお店です。) ルームウェア(ワンマイルウェア)  ルームウェアとして何を着るべきかは長年の課題でした。
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