登山者に学ぶ体温調節-レイヤリングシステム

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登山者に学ぶ体温調節-レイヤリングシステム

登山者に学ぶ体温調節-レイヤリングシステム ペトリの実験を行うことでわかったのはワードローブの減らし方だけではありません。選び方にも新たな視点が生まれました。「定番で広く様々なTPOに対応できる服を選ぶこと」、「印象に残りにくい服を選ぶこと」は前項でもご紹介しました通りです。それ以外に少ない服の枚数で生活する際に重要になったのは次の3つです。  ・体温調整  ・耐久性  ・洗濯後の乾きやすさ 今まであまり考えたことのない視点でした。  ここで、登山者が行うレイヤリングシステムをご説明いたします。 厚手のコートを着ても寒い中、薄手のインナー(通称ババシャツ?!)をプラスするだけで体感温度が上がる体験をしたことはありませんか。  出来る限り少ない荷物であらゆる気温に対応する登山者。その服装はレイヤリングシステムを基本としているそうです。レイヤリングシステムとは、汗を吸い取り拡散させ汗冷えを防ぐ「ベースレイヤー」、保温と湿気の通気を行う「ミドルレイヤー」、風や雨を防ぎ体温を保つ「アウターレイヤー」の3種類を的確に重ね着することで体温を快適に保つ服の身に付け方です。  やみくもに服を用意するのではなく、気温に対し重ね着の仕方を調節し適応していく方法で、私は衣替えをする必要がなくなり服を少量に保つことができるようになりました。 冬服としてセーターを何枚も揃えると収納や管理が大変です。そしてセーターは他の季節に着用することはできません。しかし、インナーやシャツやカーディガンを重ね着して布の層を作り、暖かさを確保する方法をとれば、それぞれの洋服を他の季節にも使えますし、洗濯や管理がしやすく、クローゼットをすっきりと保てるメリットがあります。 アイスブレーカーのインナーとの出会い
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