帰還

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鳴り響く目覚ましアラームを私は止めた。 眠気眼で窓から覗いてみるが、その景色は変わらない。 私の見る風景はいつも同じ。 暗闇の中を漂っているのだから。 目覚めのコーヒーを飲みながら、制服に着替える。 やれやれ、今日も地球警備の任務を全うすべく、レーダーの反応に細心の注意を払うとしよう。 私の乗る小型宇宙船は暗闇の宇宙の中でも比較的目立つように白を基調としている。 最近はやたらとこの種の宇宙船を見かけるようになった。 駆け出しの頃は、一日を通してもほとんど仲間の宇宙船に会うことはなかったのに。 それだけ宇宙の至る所から、宇宙人がわが地球に近付こうとしていいるのだ。 接近しようとする宇宙人を事前に食い止めるために、私のような仕事がある。 単に地球を見せてほしいという宇宙人から、友好関係を築きたい宇宙人、地球を乗っ取る計画で近付こうとする宇宙人など、その目的はさまざまだ。
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