帰還

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私の仕事は地球に近付こうとする宇宙船をいち早くキャッチし、交信してその存在を危険な者たちかどうか判断することだ。 私が遠目で火星を見ている時だった。 レーダーが何かをキャッチし、警報音を鳴らした。 どうやら隕石の類ではなさそうな動きだ。 もしやこれは宇宙船かもしれない。 しかも、わが地球に進路を進めている。 私は自分の乗る小型宇宙船を急いで前進させ、謎の宇宙船と交信が出来る距離まで近付いた。 幸いに相手の宇宙船のスピードはさほどでもない。 私は早速、相手と交信を始めた。 「私は地球人だ。君たちは私たちの星に用があるのかね?」 「私たちはモズ星から来ました。あなたの言われるように地球を見学しにはるばるやって来ました」 「モズ星とはあのモズ星かね?」
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