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BIGBOSSの復活が広まり、ダイヤモンド・ドッグズには依頼が来るようになった。BIGBOSSは依頼の1つである「捕虜となった義手の開発者の救出」を受け、ピークォドに乗ってアフガンへ向かった。捕虜はボスの義手を作った人らしく、救出すれば様々な義手を作れるかもしれないということで、早速向かったのだ。副司令は回復したが、簡単な義足だけつけ、義手はつけないらしい。痛みを忘れない為に。俺も惨劇の生存者だ。気持ちはわかる。レナードは思った。
1日後、レナードはいつものようにオリバーとディビッドと甲板掃除をやってると、ピークォドが見えた。ボスが帰って来たのだ。任務を済ませたボスを一言ねぎらい、レナードは部屋に向かった。9年前の生き残りということもあり、兵士の士気上げや、依頼を元にボスのミッションを制作、まとめあげる仕事を任せられたのだ。
「今回のミッションの戦果は…銃座に…敵兵3人…捕虜1名…敵兵は営倉に入れて、捕虜はとりあえず治療。そして…ん?犬一匹?」
そう、ボスは何故か犬を回収したようだ。ボスと同じように右目が潰れている。それに何か感じたのか。
オセロット曰く、磨けば光る原石ので、うまく育てれば俺達のDD(ダイヤモンド・ドッグ)になるとか。DDか…いいかもな…ボスは「山猫が犬の世話ね…」とか言って笑いながらオセロットに育てるのを任せてたし。
マザーベースのマスコットとなったDDの存在は、すぐ知れ渡った。
「ボスの連れてきたあの子犬、可愛いなぁ…」
「ああ…たまらんな…」
「撫でたいなぁ…」
「まったくだ」
「肉球を触りたいなぁ…」
「まったく……ん?肉球?」
「肉球…触りたくないか?」
「いや…考えたことなかったが」
「お前…子犬の肉球の魅力を知らんのか…」
「すまん…だが確かに触り心地良さそうだなぁ」
「だろう?」
……うーん。いろいろツッコミたくなる会話だな…オリバーよ。子犬に対しての気持ちは分かる。だが肉球に対してあんな熱い奴だったとは…
そしてディビッドよ…そこ「すまん…」って押し負けるな…そして肉球の話に乗らなくていい…まあいいか。「おいそこの肉球フェチども!今日は特別塗装だ、早く来いよー!」レナードはそう言い、先に行った。
数時間後、「完成だ!」
ボスと副司令の希望でマザーベースに2つ目のエンブレムを塗装したのだ。かつてのMSFのエンブレムを。
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