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惨劇の生存者 1 エピローグ
数時間後、スネークともう1人を乗せたピークォドが、マザーベースに降り立った。もう1人とは、9年前のMSF兵の男だ。
スネークとその兵士は、ヘリポートで待っていたカズ、オセロット、レナードと対面した。
「カルロス…」レナードは言った。
「あんたは…レナード?」兵士、いやカルロスは言った。
カルロス。彼は9年前のMSFで実践部隊のリーダー格だった男だ。戦闘能力はジョンの次ぐらいのかなりの腕前だ。あの惨劇の時は、別任務で遠方に部隊を連れて派遣されていたため、生き延びれたのだ。
「9年前…ミッションコンプリートの報告の無線をしても…だれも…応答がこなくて…マザーベースの場所に帰ると…そこには、もう何も…ああっ!」
「よせ!これ以上思い出すな」精神崩壊しかけてるカルロスを制止したのはスネーク、BIGBOSSだ。
「ボス…ミラー副司令も…傷だらけだが、無事で良かった…!レナード…お前もだ…!」スネークを見たカルロスは泣き出した…
「お前は戻って来たんだ。この”天国の外”(アウター・ヘブン)に。ここがお前の、俺たちの家だ。俺たち仲間は家族だ。力を貸してくれ。カルロス。」スネークはそう言い、喪った左腕、義手を差し出した。
「ボス…!」カルロスはその腕を力一杯握って、意識を失った。
「よし、カルロスを医務室へ運べ」オセロットがそういい、レナードとオセロットに呼ばれて来たオリバーとディビッドは医務室に運んだ。
「なあ、かつての仲間、再会できてどう感じた?」
「かなりやつれてたな…9年前のことはお前から聞いたが、やっぱ相当こたえてるみたいだな…」
オリバー、ディビッドが言った。
「いや、あいつは大丈夫だ。実践部隊のリーダーだった奴だ。ボスも、副司令もいる。あいつなら立ち直れる。」レナードはそれを確信できたのだ。かつての仲間として。
そしてレナードはミラーに呼ばれていたので、2人と離れて司令室に来た。司令室にいたのはミラー、オセロットの2人。マザーベースの参謀ともいえる2人だ。
「ミラーがボスだけじゃなく、お前にも礼を言いたいだとよ」オセロットそう言い、犬の世話があると言って司令室を出た。
「改めて、今回はお前に感謝する。9年前からの仲間である、お前だからできた判断だ」
レナードは初めてこの部隊の為に役に立てたと思い、嬉しかった。
レナードの活躍によりミッションは完遂されたのだった。
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