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「主任は……おいくつですか?」
「30」
まあ、妥当かな……
「婚約者の方とは……」
そうこまで口にして、私が目を向けたのは主任の薬指。
細くて長い綺麗な指に似合う改めてお洒落なリングだと思った。
「お前さあ……、もう少し身なりどうにかなんないの?」
「へ……?」
砂肝にかぶり付き、ビールで流そうとした私の手が止まる。
なんか、今あからさまに話をすり替えなかったか?
それに大きなお世話ですし。
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