第三章 #2

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「髪もこんなボッサボサで……、目の下にはデッカいくま作って……本当に女かよ。」 「っ…………」 主任の手が私の髪を撫で、そしてその後目の下を擦る。 わざとやってるのか……? と、思うほど…… 微妙な力加減にむず痒さを感じた。 「おい。聞いてんのかって。」 「いだあっ……!」 締めの強烈なデコピンに、見失いかけていた境界線を取り戻せた気がした。
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