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主任の顔は眉をひそめて、戸惑っているように見えた。
物凄い、高揚感。
ネクタイを更に強く引き寄せ、
唇まであと少し。
もう、少し……
「っ……!?」
次の瞬間
勢いよく体を押され、私はベッドにドサッと沈み込んだ。
「なにするんれすかっ……」
見上げると主任が無表情で私を見下ろして
「調子のんな、ガキ。」
と低い声。
部屋の電気がパッと消え、主任はどうやら隣の部屋で眠るらしく足音が遠ざかって行く。
「はぁー、結局、怒られたよ……」
これじゃ、いつもとおんなじだ。
まあ、いい。寝よ寝よ。
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