第三章 #2

3/21

620人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「あのっ……、報告書でき……あああ !!?それ、この前のクライアントの……山田夫妻のドレスデザインですか !?」 「ん……、そうだが……何故わかった?」 「あっ……、主任がショップの方へ外出されていた時に私が山田夫妻にお茶を出させて貰ったんですけど……その時少し話が盛り上がりまして……」 凄い……あの時は山田様、ぼやっとしたイメージしか無いって言ってたのに… そう言って恥ずかしそうに笑っていた花嫁の彼女を思い出す。 その、イメージが形となったものが今は主任の手元の用紙に薄い線として浮かび上がっていて ただただ感動するばかり。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!

620人が本棚に入れています
本棚に追加