第三章 #2

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「なんだ……嫌なのか?」 「はい。嫌です。」 なんて、素直なんだ私。 部が悪そうにする私に、主任ははぁっとため息をひとつ吐いた。 「じゃあ……、お前を待っていたこの時間分の残業代を俺に今すぐ払え。」 「なっ……!?なんですかソレ!?今の今まで仕事をしていたじゃないですか!!」 「ノロマなお前を待つ間仕方なく進めていただけだ。俺は、お前とは違いスケジュール通りに業務をこなしている。時間を無駄にするのが嫌なんでなあ……」 こ、こいつ…… こんな短い時間でさえ私への侮辱を怠らないというのか。
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