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第五章 #2
シャワーから出た後は主任がいれてくれたコーヒーを飲みながら、テレビを見たり、部屋の中をバレない様に観察したりして時間を過ごした。
キッチンでは主任が朝御飯を作ってくれていたみたいだけど、そのフライパンからはモクモク煙が上がっていて……
私が慌てて『焦げてますよ』と伝えると、ハッとした主任が一瞬だけ固まって、その後自らの髪の毛をクシャリと乱した。
人間らしい可愛いところもあるんだねえ……
職場では一切の無駄も許さない!
て、ずっとキリッとしてるのに。
『意外とドジなんですね』
嫌味たっぷりで言ってやった。
その時の主任のイラッとした顔はもう……
普段のうっぷん全て晴らしたりって感じだよ。
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