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「ええ……善処します……はい……」
主任はどうやら電話中で
報告書を両手に、扉前に立ちつくす私を気にする素振りもない。
これは実についている……
このまま机に放置して立ち去ろう。
お忙しくしてらっしゃいますし ?
思い立ったが吉日。
スタターっと、足音をたてない私の動きも慣れたものですよ。
「失礼しまっ……」
「ゴホンッ…… !!」
「っ…… ……!?」
主任のあからさまな咳払いに
私の心臓がドキーッと跳ね上がる。
ロボットみたいな動きで振り向くと、
“そこから動くんじゃねえ”
と、彼の背中が語っていた。
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