第七章

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「す、すみまっ……」 「ああ……そういう事か。いや、俺が謝るよ。悪かったな。」 頭を下げようとした私の言葉を遮り、主任はやけに納得の良い態度で頷いた。 「なんの事でしょうか…… ?」 「久し振りに本社に出勤する俺の気が緩んでいないか……それを、確かめてくれたんだろう ?でなければ、そんなレベルの低いミスを宮瀬ともあろう優秀な人間がするハズが無いものな。」 いやいやいや……恐い恐い恐い…… どうしたんだこいつ…… ネジぶっ飛び過ぎだろう !? 「だが、生憎……お前の遊びに付き合っている暇は無いんだよ。次からは勘弁してもらえないか …… ?」 と、言って主任はニコーっと優しく微笑みを見せるが もはや私は色々チビりそうだ。 これはもう…… 皮肉屋さんの域を越えている……
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