第八章

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通された広間は靴を脱ぐタイプのお座敷で 隣のテーブルとの間にペラペラな仕切りはあるもののやたらと狭い。 「あ……、私トイレ近いからここが良い !」 と、後ろの人の事も考えずに入り口付近の座布団に座ろうとすると…… 「宮瀬先輩はこっち。」 「へっ…… ??」 私の手を掴んだのは大倉くん。 足元ふらつかせる私の体を壁側の隅に追いやり、彼はその隣にドカッと腰を降ろした。 「先輩……他のお客さんに迷惑かけそうだから。僕の隣にいて下さい。」 「うぃ… …すみません……」 なんか大倉くん…… 怒ってる……? 唇が少し尖ってる様な。
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