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通された広間は靴を脱ぐタイプのお座敷で
隣のテーブルとの間にペラペラな仕切りはあるもののやたらと狭い。
「あ……、私トイレ近いからここが良い !」
と、後ろの人の事も考えずに入り口付近の座布団に座ろうとすると……
「宮瀬先輩はこっち。」
「へっ…… ??」
私の手を掴んだのは大倉くん。
足元ふらつかせる私の体を壁側の隅に追いやり、彼はその隣にドカッと腰を降ろした。
「先輩……他のお客さんに迷惑かけそうだから。僕の隣にいて下さい。」
「うぃ… …すみません……」
なんか大倉くん……
怒ってる……?
唇が少し尖ってる様な。
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