第六章 #2

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「それに……、今日の宮瀬先輩はなんだか一段と綺麗です。気だるそうな感じが……。これが、女性の色気っていうんですかね…… ?」 「うそ !?フェロモン出ちゃってる !?参ったな~。す~ぐ、私ったら出しちゃうんだから !!こう、ワキからツーンと……」 「…………」 え ? 大倉くん何しんみりしちゃってんの !? ここは『それ臭いやつだろ !』って、突っ込まなきゃ先輩の私が恥ずかしいでしょ ?? 研修で習わなかったかい !? 「先輩っ……、もしかして彼氏出来たんですか !?」 「えええ !?」 急に目をカッと広げた彼が 私の両肩を掴む。 「お、大倉君……ちょっと、痛いっ……」 「あああ ……、すみません、すみませんっ…… !!」 また、謝ってばかり…… 一体どうしたんだろ ?
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