第六章 #2

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「あのねえ……、私は一流のウェディングドレスデザイナーになりたくて無我夢中で毎日を生きてるの。彼氏なんか作ってる暇はないんです!!」 「っ……ですよね……すみません。」 一瞬笑顔を見せてくれるかなって思ったのに……、またしょんぼりしちゃったよ…… 「今日私がちょっと疲れて見えるのは……、有給明けで少しダルくって……そのせいだよ。きっと、大倉君は私が体調良くない事に気付いてさっき手伝ってくれたんだよね……?ありがとう…… ? 」 笑えー、笑えーっと念を込めてグイーッと彼に顔を近付けた。 もちろん、変顔という小技付き。 「っ……ぷ……あははっ 先輩、変な顔 !!」 「ふふ……、大倉君が笑ってくれないから不安になったの !!」 こうなったらもう力業だ。 「あはははっ…… !!先輩もうやめて下さいよ !!いつまで、変な顔してるつもりですか ?僕お腹痛いですっ…… !!」 いつもの彼に戻って一安心 と、思いきや…… 「…………これは地の顔だあー !!こらー !!!」
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