第九章 #2

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「無用に苛立って見えるが……大倉とは相性が合わなかったのか…… ?」 「っ…… !?」 なんでそれを…… はっ…… !!まさか角谷さん………… !? 余計な事まで上司に報告しくさって…… 「違っ…… !!」 否定しようと口を開いた瞬間 首筋を撫でていた 彼の指先にキュッと力が籠った。 「違わないだろ ?現にこうしてご丁寧に印まで残しているじゃないか。疑問なんだが……、お前は一体この会社の何人と関係を持ったんだ ?その一人として……参考までに教えてくれないか。」 「っ……最低……」 ニヤリ口角を上げる彼を 必死に涙を堪えて睨み付ける。 ビンタの一つでもかましてやろうと、拳を握り締めた その時
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