第十章

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「ごめんね ?こんな事させちゃって……」 「いいえ。先輩のお役に立てるのなら喜んで。」 会議室にて正方形にセッティングされたテーブルに資料を一部ずつ並べてゆく。 刷り上がった資料をホッチキスで留める作業も、大倉君がいてくれたおかげで短時間で終える事ができた。 「よし……、これで終わりっと。」 最後の一部を並べ終えた私はやっと残業というなの呪縛から解放され、フゥっと一息額の汗を拭うと 「お疲れ様でした。」 と、大倉君がニッコリ笑うから 私も釣られて口元が緩んだ。
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