第十章 #2

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いつも通りに笑う大倉君に心がギュッと締め付けられる。 「先輩はやっぱり仕事が恋人ですか ?」 「え…… ?」 「前に言ってたじゃないですか。一流の……ドレスデザイナーになりたいんだって。」 そんな事も言った様な…… 人の口から聞くと少し恥ずかしい。 だって、今の自分はその為に何もしていない…… 馬鹿みたいに書いていたデザイン画も 暫くご無沙汰だし…… なんて、現実味の無い夢なんだと 飽きれてしまう程。
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