第十二章

2/5
908人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
「ね……、どうだった ?」 昼時の社食 向かい側に座る夏はホウレン草とかぼちゃのスープを一口嗜んだ後、興味あり気に体を前のめりにした。 「どうだったって……、何が ?」 一方 パックの青汁をジュコーと吸い上げる私の興味は、入り口付近に並ぶビュッフェ形式の美味しそうな食事達に向けられている。 一人980円でデザートまで食べ放題。 なんとも、リーズナブルで魅力的なんだけれど…… 今月は同級生の結婚、出産ラッシュで財布の中はスッカラカン。 給料日まであと、一週間…… お昼は野菜ジュースだけで凌ぐしかないよな……
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!