第十二章 #2

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「あー、わかった。ダイエット中なんでしょう ?」 と、岸原さんの向かい側に座る別の男性社員も便乗して来るもんだから、その他の人達の視線もこちらに注がれて…… 空気椅子状態で膝をプルつかせていた私と夏は、仕方なくまたその席に座り直した。 「いや……、そういう訳じゃないです。ただ、ちょっと今月ピンチで……アハハ……」 対角線上、一番遠くに座る芦名主任はというと目の前のプレートの味噌汁碗に手を伸ばしている所。 興味一切ありませんのスタンスを貫いている。
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