第十三章 #2

2/33
778人が本棚に入れています
本棚に追加
/35ページ
立ち話もなんだから…… という事で、連れられたのは応接室。 クライアントにお茶を出す事はあっても 「どうぞ。」 こんなにも美人な秘書に、もてなして貰うのは初めてで…… 私の緊張を見透かした様に、フフっと上品な笑みを浮かべた彼女に小さなお辞儀を返した。 「会合は一時からだったな ?」 「ええ。」 「わかった、下がってくれ。」 「はい、失礼致します。」 普通の会話の節々に重みがあるというか……、品格が漂っている。 こんなガサツな私じゃ…… 秘書なんて無理だよなあ…… なんて、頼まれもしないだろうけど。
/35ページ

最初のコメントを投稿しよう!