第十四章 #2

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第十四章 #2

「はあっ……」 重役の方々を送り終え、緊張感から解放された私はグッタリとホテルロビーのソファに腰を降ろした。 「おめでとうございます、宮瀬先輩」 「え…… ?」 目の前に影がかかり、見上げると大きな花束を抱えながらニッコリ私を見下ろす大倉君。 「これ、受け取って下さい。僕と黒木と小泉君と……皆から先輩に。」 「い、いいの…… ?凄い、綺麗 ……」 彩り鮮やかな花束を受け取ると、良い香りが鼻を抜けてゆく。 「本当は僕だけって言いたかったんですが……、あいつらも先輩の事応援してたので一応……」 「ふふっ……、ありがとね。嬉しい !」
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