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最終章 #2
「っ……ぐっふ……な、なんで主任がここにいるんでず、かあ…… ?」
「もう、泣かないと言ったのはどこのどいつだよ……、たく……」
せきを切ったように涙を流す私に、呆れ顔で髪をかいた主任が目を落とす。
「不可抗力……で、ず……」
「意味わかってんのか ?」
ハァッと溜め息を着いた主任がしゃがみこみ、胸元に忍ばせていたハンカチで私の顔をゴシゴシと拭った。
正直痛いけれど、嬉しい……
私は真正のM気質なのかもしれない。
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