番外編 #2

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番外編 #2

それから数日も経てば、いつもの毎日がいつも通りのサイクルで流れ……、あれほど熱くなった山田様の一件も、まるで何にも無かったように私の中で影を潜めつつあった。 「んー…… !」 今日は仕事が一段落したのもあって、久し振りに定時で退社する事が出来た。 エントランスを出て早々、空に手を伸ばして深呼吸。 まだ、日が出ているいるうちに帰れるっていうのも少し不思議な感じだなー…… ふと、遠くに目を向けると会社から一番近いコンビニの看板が見える。 「っ…… うし !」 久々に新作スイーツでもチェックしますか !! と、一歩踏み出した私の足取りは軽やかだった。
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