今日俺は死ぬハズだった⑥

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俺は小さく話し始めた。 「絶対引くなよ?………俺は、アレなんだ………ゲ、イなんだよ」 「それで?」 「ゲイで親友を好きになってこっ酷く拒絶されて死のうとした」 「それで?」 「………っ、いや、死のうとしたのは………っ、その、」 怖い、引かれたくない。 「お前がゲイで親友を好きなのは分かった。それだけじゃねえんだろ?」 「~~ホント意地悪だな。言いたくないんだよ、ホントに」 「ちゃっちゃと言え」 「…強姦?的なことが、あって」 「……は?」 強姦という言葉に帝の表情が一変した。 「ゲイの利用する交流サイトで知り合った人がいるんだ。ちょっと夏休みの俺って暴走してて、なんか会っちゃって…そんで、無理やり」 無理やりヤられた。 嫌だったのに何度も何度も酷いことされた。 「ホテルに連れ込まれて、知らない男たちが入ってきて、訳わかんなくて、逃げられなくて、やめてって無理だって何度も言ったのに全然聞いてくれなくて、」 「………」 「処女喪失的な?馬鹿みたいだろう、死にたくなった」 なんとか笑って見せた。 『ゲイだから誰にケツ突っ込まれたって嬉しいだろ?』 なんて言われた時、そんな訳ねえって睨んでやりたかったのに俺はそれさえも出来ず、まるで発情期の犬みたいにだらし無く喘いでいた。
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