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ショウヤくんが退院してから マンションでも会う事はなく 毎日、平凡な日々を過ごしてた そんなある日 1度も鳴った事のないインターホンが鳴った しかも部屋のインターホン 「…はい…」 「ゆーかちゃん」 「なにか?」 「あーけてー」 酔ってる? 「あの、あんまり関わらない方が」 「あーけーてー」 「岩城さん…」 「助けてよ…由香ちゃん…」 あれ、あれあれ? ショウヤくんの姿が 玄関のドアをそっと空けると え、寝ちゃってる? 「岩城さん…岩城さん…」 「んー… あ、由香ちゃん」 「どうしたんですか?」 「入ってもいい?」 「駄目です」 「バッサリ…」 「酔ってるんですか?」 「酔わずにはいられないよ」 「なにかあったんですか?」 「あった」 「どうしたんですか?」 「好きになった」 「なにを?」 「由香ちゃん」 「…」 なんの冗談?
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