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那緒 13歳(過去)
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『じゃあ仕事行ってくるから。鍵をちゃんとかけるんだよ。なにか、あったらお父さんに電話する事。後、お昼ご飯はいつも通り藤真のお母さんにお願いしてあるから……キチンとお礼をするんだよ。わかったか?』
『うん、わかった。行ってらっしゃい!』
小さく手を振る私の目に、お父さんの心配そうな瞳が映る。
元気よくを心掛けたつもりだったけど、今日もダメだったかぁ……。
お母さんがいなくなって二ヶ月が経ち、娘の私は冬休みが終わっても家に引きこもる不登校児。
心配や迷惑をかけたくない気持ちと、何にも考えたくないって気持ちが頭の中でぐちゃぐちゃに混ざって……
今じゃお父さんの前でだって、どうしたらいいかわからない自分がいる。
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